指輪といえば、“相場は給料の三か月分”と、よく言われています。
では、なぜそういう風にいうのでしょうか?
起源をさかのぼれば、その歴史は浅く、はじまりは1970年代日本。
とある会社が、“指輪は給料の三か月分”というキャッチコピーを打ち出したのが最初です。
なぜ三ヶ月かというと、当時の日本は高度経済成長も終盤。
人々の給与額が三倍に膨れ上がったころといわれています。
その頃の人々の生活水準から、40万円の指輪を買うためには、給料三か月分必要である、という結論を出したそうです。
一方で、その会社は、ヨーロッパでは給料の二か月分、アメリカでは一か月分、という同様のキャッチコピーを出しました。
これには指輪に使われるプラチナやダイヤモンドのような貴金属を、アメリカから輸入していることが関係しています。
1970年代といえば、1ドル=307円の固定レートから、変動相場制へ変わった頃です。 なので、地域によって、キャッチコピーの月数が違うのです。
ただし、あくまでこれは1970年代のお話ですので、現代とは物価が全然違うので、給料の三か月分といえば、当時より大幅に高価な指輪を送ることが出来てしまいます。
当時と現代を混同しないように注意が必要ですね。
2016/07/23
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tag: プロポーズ, 婚約指輪, 意味