結婚式に欠かせない指輪の歴史はとても長く、すでに古代ローマでは、永遠と輪廻の象徴として結婚指輪をする習慣が始まっていて、当時は鉄の指輪が利用されていました。
これは繁栄をもたらす火を人類に与えてしまったプロメテウスを岩山にはりつけにした鎖を、心臓に直結した薬指にはめることでゼウスに誓いをたてるといった意味を含んでいます。
また、指輪には鍵のモチーフが刻まれていて、夫の心を開く鍵であるという説など様々な由来が伝えられています。
まず、9世紀ごろには男女で結婚指輪の交換がされるようになり、男性には鉄の指輪、女性には金の指輪を使いました。
さらに、教会での結婚式に指輪が用いられるようになったのは11世紀以降のことで、相手に対して誠実に愛を誓うことを表すものとして普及していきました。
日本に指輪が伝わったのは、江戸時代の後期にオランダ人の影響により長崎の出島から広まり、結婚の誓いをたてる物として浸透したのは戦後になってからのことです。
そして、生活習慣の変化から教会での挙式が増えてくると、結婚指輪の存在が大きくなり、既婚者の証として身に付けられるようになりました。
2016/03/07
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